2016年3月31日木曜日

題名 久し振りのミャンマーにて思う TERU


今週の月曜日から1週間、仕事でミャンマーに来ておりまして現在も滞在中です。
昨年末まで在籍していた日本人責任者が、赴任先変更で移動してから、
常駐の責任者不在で運営しておりますが、問題山積しており、現状の確認と
社内の交通整理をする為に来ましたが、年度末でもあり、日本でも多忙なので、正直
あまり気乗りしない出張でした。

ミャンマーでは限られた時間の中でいろいろな情報を入手することができ、
以前から懸念していました案件がスムーズに流れそうな感じになりました。

ミャンマーでは自動車関連事業を行うべく準備しておりましたが諸事情や
社会情勢などもあり、牛歩程度の進展しかしていない一方で、ひょんなことから
始まった飲食事業が好調なので何とかやりくり出来ている感じでした。

しかしながら、一見関連がない自動車関連と飲食店ですが、飲食店を
営んでいたお陰で知り合えたお客様と結果的に、良いお話をさせていただく
機会を設けて頂いて、停滞していた自動車関連が前進しそうな感じです。

バラバラになっていた点と点がつながった気がしますが、これも今回の出張、
飲食店の運営、日本での自動車整備関連事業がなければ実現しなかった事です。

アップルのスティーブジョブスさんが大学の卒業式で行った有名なスピーチでも
有りましたが、規模は違えどなんとなく体感した気がしました。
今ある事を着実に行い、何年か後を見据えて行動していこうと感じた出張でした。

以下はスティーブジョブスのスピーチ引用です。

私は退学した身。
もう普通のクラスには出なくていい。

そこでとりあえずカリグラフィのクラスを採って
どうやったらそれができるのか勉強してみることに決めたのです。

セリフをやってサンセリフの書体もやって、
あとは活字の組み合わせに応じて字間を調整する手法を学んだり、
素晴らしいフォントを実現するためには何が必要かを学んだり。

それは美しく、歴史があり、科学では判別できない
微妙なアートの要素を持つ世界で、いざ始めてみると
私はすっかり夢中になってしまったのです。

こういったことは、どれも生きていく上で
何ら実践の役に立ちそうのないものばかりです。

だけど、それから10年経って
最初のマッキントッシュ・コンピュータを設計する段階になって
この時の経験が丸ごと私の中に蘇ってきたのです。

そして、僕たちはその全てをマックの設計に組み込んだ。

そうして完成したのは、美しいフォント機能を
備えた世界初のコンピュータでした。

もし私が大学であのコースひとつ寄り道していなかったら
マックには複数書体も字間調整フォントも入っていなかっただろうし、
ウィンドウズはマックの単なるパクりに過ぎないので
パソコン全体で見回してもそうした機能を備えたパソコンは
地上に1台として存在しなかったことになります。

もし私がドロップアウト(退学)していなかったら
あのカリグラフィのクラスにはドロップイン(寄り道)していなかった。
 
そして、パソコンには今あるような
素晴らしいフォントが搭載されていなかった。

もちろん大学にいた頃の私には
そんな先々のことまで読んで“点と点を繋げてみる”
ことなんてできませんでした。

だけど10年後振り返ってみると、
実にハッキリしているのです。
繰り返します。
未来に先回りして“点と点を繋げる”ことはできない。
できるのは、過去を振り返って繋げることだけなんです。

だからこそバラバラの点であっても、
将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない。

自分の根性、運命、人生、カルマ…何でもいい、とにかく信じること。

点が繋がって道となることを信じることで、心に確信を持てるのです。
結果、人と違う道を行くことになっても、
信じることで全てのことは、間違いなく変わるのです。