先日、出張で初めてミャンマーに行って来ました。
ミャンマーは皆さんご承知の通り、最近話題のアウンサンスーチーさんが永い間の自宅軟禁を解かれて、選挙に勝利し、すでに受賞しながら表彰を受けられずにいたノーベル平和賞の授賞式の為、出国を許されヨーロッパで受賞式に出席して講演をし、大絶賛を受けた民主化の指導者、そう!あの方の母国です。
今回の選挙で完全な軍政から民主化へ移行する中、今年に入ってからは日経新聞にミャンマーの記事が載らない日は無いという位に、各企業がこぞってミャンマーへ進出している中、縁あってほんの数日間ではありましたが、滞在する機会があり思うところがありましたので、ご報告させて頂きます。
当たり前の話ではありますが、現地の旧首都ヤンゴンにおいても、これから道路、交通機関、学校、病院、通信etcのインフラを始めとする、国作りを始める所で私が感じた印象は、国民は希望に満ち溢れ強烈なエネルギーを感じました。
今回の出張はすべて私の大先輩の方々で、私を含む総勢8名。同じホテルに滞在したのですが、それぞれ、ご年齢もさることながら、それなりの地位とご経験のある方々なので、リクエストが多く我がままな為(笑)現地コーディネーターの方も可愛そうな位、テンぱっていたので、仕方なく私が仲介役を務めた訳ですが、改めて我が国日本で自分の生活している環境が、いかに恵まれているかを痛感させられました。事前準備が疎かだった事もありますがまず、それぞれの方とコディネーターと連絡を取るのも一苦労で、ホテルの外に一歩でも出たら、一人でもはぐれたら二度と再会出来ないので常に全員一緒。インターネットも電話も他の諸外国と違い思う様に使えず、日本とも連絡が思う様に取れないため、久しぶりに孤独感を感じてしまいました。私は事前に緊急時に備えて映画のジュラシックパークでしか見た事のない、衛星電話をもって行ったのですが、これまた建物内では使い物にならず、しかも通話料金が一分間500円?と言うからつまらない事で日本の会社に電話するのもカッコ悪いし(笑)・・
とにかく、日本では当たり前の様に携帯電話やメールで予定を決め、報告連絡相談をして過ごしていたのに、このツールを取り上げられただけで、ささいな報告や相談をするにも一苦労で、ましてや、何か重要な仕事を進めるとなったら、相当な知恵を絞らなければ通用しないと思いました。
世界各国、その国の政治情勢や個々人の環境によって、当たり前が異なる訳ですが、私たちの当たり前は、世界でもトップレベルであるにもかかわらず、果たして私はこの当たり前を十分に生かし切れているのか?この当たり前に感謝出来ているのか?豚に真珠になっているのではないか?と不安になりました。
また、物質的な当たり前もさることながら、私にかかわる全ての人に感謝の気持ちを忘れていないか?当たり前になっていないか?も考えさせられました。いつも会社のスタッフがたいがい全ての事をやってくれるので、私ひとりになったら、出張の準備をする事さえも大変だな~なんて・・
観光で行くならまだしも、仕事で取り組もうと考えているので、ここは再度作戦を練り直して、私の持てる当たり前の武器を再確認して、それを最大限に活かしながら再度ミャンマーに乗り込む決意をした次第です。
皆さん、次回報告を乞うご期待下さい!
shigeru