2012年3月30日金曜日

パートナーシップマインド

【パートナーシップの条件】

ートナーシップとは、入れ物のことではなくマインドそのものであり、それを成り立たせるための要諦がある。
パートナーシップを成功させるためには、組織対組織、人対人であっても、共通の条件がある。

①価値観と情報を共有すること
②パートナーシップマインドを持つこと
③価値に注力すること
④お金の話を避けないこと

プラットフォーム(土台)として、①の徹底的な共有なくしては本末転倒となってしまう。
次にマインド(心)として、②が相互信頼(上下関係ではなく)を結びつける。
シニオリティだけでパートナーシップを結びつけることは難しく、それは、恐怖心・畏怖心、命令や人事権であって、相互への信頼を生むのは、徹底的な価値観のすり合わせと、偏執的なまでの情報共有である。
偏執的な共有が信頼を生み出す。


【パートナーシップマインドを構成する要素】

①SELF HELP(自立・自助の心)

 他者依存を捨て
SELFHELPを意識する。自らがエンジンとなる。
②VALUE FIRST(与える心)
 報酬の存在を忘れる。価値提供に注力する。
③MULTI VIEW POINT(複眼の心)
 おもんばかる力を持つ。社外にネットワークを持つ。

SELF HELPとは、自らの選択と決断、そして責任で運命を切り開く姿勢である。
ミーイズムではなく
利他主義であり、他者依存(国・社会・会社に面倒をみてもらう)ではなく、自らの運命は自ら切り開くことであり、権利を主張するのではなく、義務・使命を意識することである。

VALUE FIRSTとは、
MONEY FIRSTではない。
先に報酬があり価値を提供するのではなく、まず価値を提供する。報酬がアンカリングとして作用しては突き抜けた価値の提供はできない。報酬を忘れることで、報酬の額で蓋がはまることがない。
MONEY FIRSTは時間を切る売りする時間の奴隷であり、それは精神の高潔性を奪ってゆく。

MULTI VIEW POINTとは、常に相手や外部者の視点に立つことである。
相手の視点とは、相手・他者の心をおもんばかる心を常に持つこと。指示待ちではなく他者が何を欲しているか常に考えること。それは鏡の向こうへ飛ぶことである。
また、所属する組織の外にネットワークを構築し、自らを客観的・クリティカルに捉える視点を持つことである。
MULTI VIEW POINTとは、まるで幽体離脱するかの如く複数の視点を往来することである。


【世界はこうなっている】

 イメージしてみよう。

★私たちの関係は、全て
ひとつひとつの糸で結ばれている。
★双方が信頼しあい、独立し、対等な関係のケース、その間を結んでいるのは「赤い糸」である。

★どちらか片方がどちらかに依存しているケース、またはどちらかがどちらかを支配しているケース、糸は黒くなっている。
★「あ~、この人達の関係は黒い糸だな」「この家族の糸はなんて黒いのだろう」「この会社とこの会社は完全に黒い糸で繋がっているな」
見える見える...世界は「黒い糸」で満ちている。組織も家族も、私たちは黒い糸でがんじがらめになっている。

ある場所で支配されている人が、実は別の場所では強く支配しているケースがなんとも多いことであろうか。

A.I

2012年3月27日火曜日

「組織」から「個」へ

「組織」とはそもそも何ですか?
「会社」とはそもそも何ですか?

株式会社を始めとする多くの企業体で、ヒエラルキー構造の組織図は本当に合理的なのだろうか。

ヒエラルキー構造の典型である「軍隊組織」は、戦闘を目的とし、隊長の命令一下、一糸乱れぬ統率をもって行動することに適した形態であるが、実際には「戦場は霧の中」であり、中央で全てを統括することは現実的ではない。

現場レベルでの自律分散型の判断と行動が求められるし、上官の命令がなければ動けぬ兵士は良い兵士ではなく、命を落としかねない。

他方、生産工場における組織では、効率的な生産を目的とし、各工程をつかさどる上司である班長・作業長の指揮の下、作業者が作業を行うことに適した形態であるが、実際には生産現場におけるヒエラルキーも変わりつつある。

例えば、キヤノンやソニーなどは、上流から下流工程までの全てを一人で行う「セル生産方式」を導入しており、毎年マイスターとして表彰され、それは社の誇りであり社員のヒーロー的存在でもある。

【かつて(組織の時代)】

 ●組織の寿命/従業員の雇用期間よりも長い

 ●ビジネスパーソンの信用/どの企業に属しているか

 ●ビジネスパーソンのゴール/組織の繁栄・発展

 ●モチベーション/他者評価・昇進

 ●判断基準/他者に依存・命令に従う

 ●行動のレバー/人事権・シニオリティに基づく指示


これから(個の時代)

 〇組織の寿命/従業員の雇用期間よりも短い

 〇ビジネスパーソンの信用/どんな人であるか

 〇ビジネスパーソンのゴール/個々人の幸福

 〇モチベーション/自己評価・やりがい

 〇判断基準/自ら判断する

 〇行動のレバー/個々人の納得感・内なる想い

組織で生きる人間の価値観がかつてとは大きく変わってきている。

変化が激しい時代、個の力が求められる時代、ヒエラルキー型組織とネットワーク(パートナーシップ)型組織では、本当に強いのはどちらだろうか?

【ヒエラルキー型組織】

 ◆強い。

 ◆がっしりしている。

 ◆固定的で、変化に乏しい。

 ◆硬直的である。

 ◆ゆらがない。アソビがない。

 ◆様々なルールが決められている。


【ネットワーク(パートナシップ)型組織】

 ◇弱い。

 ◇しなやかである。

 ◇変化し、進化し、成長する。

 ◇流動的である。

 ◇ゆらぐ。アソビがある。

 ◇ルールが決められていない。

本当に強いのは弱い組織であり、本当に弱いのは強い組織である。

これからの組織は、鉛直方向の支配を基本とするヒエラルキー型では変化の速度や多様性に対応できなくなる。それは、「ひとり」の持つ本来の力を殺してしまう。水平方向のつながりを基本とするパートナーシップ型のマネジメントが必要となる。

組織のハコの在り方は、株式会社でも任意団体でもどうでもよい。パートナーシップとは、入れ物のことではなく、マインドそのものであり、そしてそれを成り立たせるための要諦があるが、今回はあえて割愛する。


【自らを規定するタイトルとの決別】

自らを規定しているタイトルをはずした状態で、他者と交流するという実験をしてみるのも有意義なことである。

以下のような名刺を作成し、例えば自分の会社の人間と新規顧客と会ってみたら(無論自社ではない場所で)どうだろう。

 〇社名・組織名・役職などを外し、名前だけとする。

 〇人間としての裸の勝負をしてみる。

すると、面白いことに明らかに軽視されたり、一方で軽視しない人の存在に気付く。

そして、自らの心の強さ(矜持)と、弱さ(依存心)を感じるだろう。また、相手の心の弱さと強さが、非常によく分かることに気付く。

それをもって、以下のことを確認してみてはどうだろうか。


★自らが「パートナーシップマインド」を有しているか、メンバーが有しているか。

★人との関係・組織との関係においても、公・私においても、支配・被支配の関係に入り込んでいないか。

★見た目の強さを纏った弱さに逃げ込んでいないか。共依存の関係にないか。

★無自覚のまま安易な形態を受け入れていないか。

★黒い糸(支配・被支配、依存の関係)と、赤い糸(対等で独立し信頼し合う関係)がどれほどあるか。

※どちらか片方がどちらかに依存、支配しているのは黒い糸。家族でも同じ。ある場所で支配されていても、別の場所では支配しているケースは多い。

A.I

セルフポジショニング

【「組織から離れたら何も言えない自分」に気づいているか?】

あなたは、今所属する組織から離れその肩書きを取った時、一個人としてどれだけの力が発揮できますか?

また、それら自らを規定しているタイトル(社名・組織名・役職・肩書)と決別することができますか?

グローバル社会とグローバルビジネスに関わるうえで、人に影響を与えること、人を動かすだけの意見が言えることというのは非常に重要なことである。

大企業のトップ・業界のトップに近づくほど、国際社会においてより強い影響力を発揮することが求められる時代である。

また、今後不安定で不確実な未来において(実はいつの時代でも安定などなく、それは幻想でしかない)、個人としての人生設計をしていく上でも、「我を知ること」はけして無駄にはならず、むしろそれを存分に発揮できる時代の最中にあると思う。

例を挙げれば、The New York Times誌やThe Washington Post誌の記事は、誰が書いた記事かが分かる署名記事である一方で、日本では新聞の記事は誰が書いたか分からない匿名記事が大半である。

我々日本人は、組織の立場で主張することに慣れている半面、個人の立場で主張することに不慣れだということがある。

これは、国や文化による行動様式の違いではなく(この違いさえも認識していないが...)、我々日本人は、個人としての意見を主張する場が少なく(実は組織の中でも!!)、圧倒的に訓練の場も少ないといった、グローバルとは異なる行動様式の状態にある。

個人の立場で影響力ある意見を語れるかどうかを量るよい場がある。それは、実名制SNSの世界である。

ここで、一個人としての主張を、自分の所属する組織の人間ではない他者と論を展開してみてはどうだろうか?

ネットの世界ではなく、現実の様々な場で個人としての意見をきちんと他者やグループで揉んだり発展させ、創発の機会を持てていない人間は、SNSなどの参加には無関心・消極的に感じるのは気のせいだろうか....

A.I

2012年3月21日水曜日

このブログの更新を楽しみにしてくださっている皆様!更新が遅くなって申し訳ありません。

昨日、このブレスレットを買いに行っておりまして、是非皆さんに紹介したく思いまして・・・

このブレスレットは、ウエットスーツの「ハギレ」で作成されており、作成をしているのは、石巻で被災された方々が作成しています。

作成の材料費は0円ですが、地元の方々で作成していただくことで雇用を創出し、「復興」へ向けて小さなことからでも行っていくという姿勢が共感できます。

モビーディック社というウエットスーツの会社が仕掛けているようで、石巻と仙台、そのほかは通信販売で販売しているようです。http://www.raider-s.com/category/553.html

今、被災地ではこのような雇用を創出できる活動が求められています。

どんなことが出来るか、色々考えて、継続的にお手伝いできれば良いですね!

当会の代表も精力的に支援を行っています。
目に見える、暖かい支援を継続していけるよう頑張ります!

2012年3月13日火曜日

ショック!   byハゲタカ


私達、CJ会も今月で10周年。

年も取るはずです。


若手経営者集団と言われてたあのころが懐かしくも感じる今日このごろ・・・



メンバーブログもついに検査結果の悪さが語られるようになり、

さらに10年後には、墓石の話でも載せるような勢いです・・・




さて卒業シーズン到来。

可愛がっていた唯一の我が娘も卒業と同時に、父親から離れていく素振りが

日に日に大きくなっていきました。



父親として誰しもが通る道と理解しつつも、こんなにも切なく、悲しい思いをするのなら

あんなにベタベタ迫るんじゃなかった、娘の前でおならするんじゃなかった、などなど・・

後悔が後を絶ちません。


いや!こんなことでめげていたら世の父親に笑われてしまう・・・

私にはまだ下にチビの息子がいるではないか!



3人の子供が私のことを完全に嫌うまで、徹底的に小汚い父親でベタベタに迫ってやる。


ちなみに以下の写真は一番下の息子が作ったパパ新聞の一部です。

うれしさと同時に、何もこのメモ用紙でなくても・・・


2012年3月5日月曜日

御曹司



少し前の話ですが、弊社東久留米店に部屋を探しに来たと言う30代男性の話。

・医療法人 障害者医療支援センターの理事長を相続の為継がなくてはならない。
・この医療法人は東北から関東に掛けて9事業所展開している。
・この震災で被災地から当法人の看護師24名程を東京の施設に転勤させなくてはならないので、ワンルームを急ぎ24部屋探している。自分が所沢に住んでいるので、できれば目の届く範囲に皆を住まわせたい。
・今日は近くに所有している戸建住宅3戸(現空)を掃除しに来た。このままでは
税金だけ掛かるので近々に貸家にするか売却したい。
・中村橋に42世帯の賃貸マンションを所有している。今度、理事長を継がなくてはならなくなるので、自主管理では限界があるので管理会社に依頼しようと思う。
・他にも都内に不動産を法人名義ではあるが複数所有している。

と、この辺りまでお話を聞いた私の脳内
・おっと!久々のVIP登場か!?
・被災地支援だから頑張るよ!24部屋分の仲介も出来るしね。
・ひょっとすると、戸建管理or専任媒介になるかもね。
・ひょっとすると、中村橋のマンション管理受注できるかもね。
・ひょっとすると、ひょっとするかも!!

と、ちょっと不動産屋らしい計算も入る中、ヒアリングは1時間を超え所沢駅周辺ワンルームを検索し、3時間かけてご案内し「今日案内頂いた物件で決めると思うが、看護師の何人かには実際に部屋を見せたいのでまた連絡しますよ。他にも物件有ったら送っておいて下さいね。」との言葉を頂きプロペ通りで別れる。
んー、達成感・・か・い・か・ん・・・w



これが真っ赤なウソ!くやしーい!
電話もFAXもメアドも全てウソ。でもこやつは何が目的だったのか?愉快犯か?のど乾いていたのか?暇つぶしか?それとも・・・ハゲタカの仕込みか?
業界20年こんなにすんなり騙されたのはお初です。あーぁ自己嫌悪・・

そんな所へ社員が一言「そいつ多分所沢まで行きたかったんですよ。金なくて」
えー、そうなのー。皆さんもオネエ言葉を使う自称:タキザワ ユウキには気を付けなはれや!ちゃんちゃん    MAKOTO