2013年2月25日月曜日

海外旅行保険の盲点

皆様海外旅行や出張の時の保険はどうされていますか?

実は先週うちの社内でアメリカ出張時に大変恐ろしい事が起きました。
うちも海外オフィスがロンドンとシカゴ、中国福建省にあるのと、仕事柄海外との取引が多いので、年に多い時で80日、平均でも50日は渡航しますが、最近はクレジットカードを何枚も持つ時代ですし、全てのカードに最低でも200万〜500万程度の保険が付いているので、ろくに内容も調べないで、あえて掛け捨ての短期海外旅行保険はここ何年も入ってませんでした。

ただ今回の事故で全く考え方が変わり、次回の出張や旅行の時は、例え3日、4日の短期出張であっても必ず入ろうと確信しました。
同行者も必ず入るように勧めるつもりです。

今回の事故というのは、今月半ばから弊社の社員6名と非正社員ですが海外事業部の顧問と7名でアメリカに出張に行った際に、顧問が突然倒れ、脳出血となり、救急車で救急病院に運ばれるも多量の脳内出血で命が危険な状態になり、病院側も手の施し用が無い為、日本に居る家族を至急呼んでほしいという緊迫な場面になりました。

私は日本にいましたので、現地より緊急報告が入ったので、時差の関係で夜中でしたが、奥様に連絡を取り、突然の出来事でしたので奥様も放心状態でしたが、パスポートも無いという事でしたので、夜中に外務省に連絡を取り、娘さんやお孫さん達のパスポートを全員分即日発行していただき、私も成田空港までお見送りをし、アメリカに向かっていただきました。

我々の出張チームも業務を一時中断し、ご家族が到着するまで病院で対応に追われてましたが、奇跡的に息を戻し、なんとか意識が回復しました。

倒れてから二日後にご家族が到着し、対面できましたが、ICUから出る事は出来ず、なんとか生きている状態が続く中、日本に戻した方が少しでもいいだろうという医師の判断で、昨日、特別な搬送手段で所沢市内の病院に帰ってくる事ができました。

問題は医療費と搬送費です。
保険が効かないので、手術代やICUや治療費で2000万、ドクターと看護師付き移送費用で1000万、その他ご家族の移動や宿泊費用、その他経費で200万ぐらいかかるので、合わせて3000万以上の費用がかかります。

アメリカの病院もキャッシュかカードで払わないと退院させないとか、色々と問題がありましたが、NPO法人の方が日本から駆け付けてくれて、なんとか減額交渉や、帰国してからの支払いで済む用に難しい交渉をやってくれました。

たらればですが、もし3000円程度の海外旅行保険に入っていれば、どうだったでしょうか?
私も少し調べましたが、医療費やそれに付随する経費は全て保険から出て、病院や航空会社などにキャッシュで支払われ、患者側の負担や立替金はゼロだそうです。

しかも難しい交渉や手配や指示も迅速にとってくれて、不慣れな外国での安心感は絶対です。カード付属保険は例え数百万下りたとしとも、支払いがあるのは色んな証拠書類など
を書いて、それから数ヶ月後に振り込まれるみたいです。

私の同級生の保険屋さんに聞いたら、あんなに海外に行ってるのに掛け捨ての保険入ってなかったの?カードに付いてる保険なんて、言ってしまえばグリコのおまけ程度で考えないと駄目だよ!って怒られました。

たったの2000円や3000円で万が一の時のリスクを回避出来るのであれば、安いものです。
もし私みたいにカード保険に頼っている方がいらっしゃれば、次からは絶対に入る事をお勧めいたします。空港内に簡単な操作で入れる自動保険機が沢山ありますから。

Y.HORIGOME