ジョブズ氏のこうした革新的なデザインには、禅の影響があるのではないかと指摘する声もある。
ジョブズ氏は若いころインドに旅して仏教に触れ、1970年代にカリフォルニア州の禅センターに通って、日本出身の禅僧、故・乙川弘文氏と交流を深めたといわれる。
乙川氏はジョブズ氏の結婚式を司り、86年にジョブズ氏がアップルのCEOを解任されて設立した「ネクスト」の宗教指導者にも任命されるなど、2人の交流は長年にわたって続いた。
ジョブズ氏がスタンフォード大学で2005年に行った有名な講演をはじめ、同氏の発言の中には禅の自力本願の思想が反映されている。講演でジョブズ氏はこ う語った。「過去33年間、私は毎朝鏡の中の自分に向かって『もし今日が自分の人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか』と問い掛ける。そして答えが「ノー」の日が続いたら、何かを変えなければいけないと思う。自分はいつか死ぬと思い続けることは、私が知る限り、何かを 失うかもしれないという思考のわなに陥るのを防ぐ最善の方法だ」。
ジョブズ氏と乙川氏との交流は、フォーブズから近く出版される劇画小説「The Zen of Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの禅)」に描かれている。
CNNより
★このジョブズのスタンス...
ヒッピーとか禅といった隠喩のいわゆる「内なる探究」が
けして人を踏み台にしたり支配したい
参考:
『禅』鈴木大拙/ちくま文庫
『かもめのジョナサン』リチャード・バック/新潮文庫
『すでに起こった未来―変化を読む眼』 PFドラッカー
A.I