2011年10月9日日曜日

Steve Jobsと禅

ジョブズ氏の革新に影響を与えた思想とは―日本の禅僧と長年の交流

5日に死去した米アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏が手掛けた製品は、パーソナルコンピューターの「マッキントッシュ」から多機能携帯端末「iPad」に至るまで、ミニマリスト的デザインとシンプルな操作性が特徴だった。

ジョブズ氏のこうした革新的なデザインには、禅の影響があるのではないかと指摘する声もある。


ジョブズ氏は若いころインドに旅して仏教に触れ、1970年代にカリフォルニア州の禅センターに通って、日本出身の禅僧、故・乙川弘文氏と交流を深めたといわれる。


乙川氏はジョブズ氏の結婚式を司り、86年にジョブズ氏がアップルのCEOを解任されて設立した「ネクスト」の宗教指導者にも任命されるなど、2人の交流は長年にわたって続いた。


ジョブズ氏がスタンフォード大学で2005年に行った有名な講演をはじめ、同氏の発言の中には禅の自力本願の思想が反映されている。講演でジョブズ氏はこ う語った。「過去33年間、私は毎朝鏡の中の自分に向かって『もし今日が自分の人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか』と問い掛ける。そして答えが「ノー」の日が続いたら、何かを変えなければいけないと思う。自分はいつか死ぬと思い続けることは、私が知る限り、何かを 失うかもしれないという思考のわなに陥るのを防ぐ最善の方法だ」。

ジョブズ氏と乙川氏との交流は、フォーブズから近く出版される劇画小説「The Zen of Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの禅)」に描かれている。

CNNより 


★このジョブズのスタンス...
ヒッピーとか禅といった
隠喩のいわゆる「内なる探究」が深まり、いざ極まって外の世界へと自分を開いていくと、これまでの自分や世の中全般に見受けられる「馴れ合い」ではなく、「徹底して物事に取り組みたくなる」心境は自分にもあった。
けして人を踏み台にしたり支配したいわけでもなく、とにかく本当にいいものを創り出したいという想い...

参考:
『The Zen of Steve Jobs』スティーブ・ジョブズと禅僧の交流を描くコミック:今秋発売
『禅』
鈴木大拙/ちくま文庫
かもめのジョナサン』リチャード・バック/新潮文庫
すでに起こった未来―変化を読む眼』 PFドラッカー

A.I