2012年3月27日火曜日

セルフポジショニング

【「組織から離れたら何も言えない自分」に気づいているか?】

あなたは、今所属する組織から離れその肩書きを取った時、一個人としてどれだけの力が発揮できますか?

また、それら自らを規定しているタイトル(社名・組織名・役職・肩書)と決別することができますか?

グローバル社会とグローバルビジネスに関わるうえで、人に影響を与えること、人を動かすだけの意見が言えることというのは非常に重要なことである。

大企業のトップ・業界のトップに近づくほど、国際社会においてより強い影響力を発揮することが求められる時代である。

また、今後不安定で不確実な未来において(実はいつの時代でも安定などなく、それは幻想でしかない)、個人としての人生設計をしていく上でも、「我を知ること」はけして無駄にはならず、むしろそれを存分に発揮できる時代の最中にあると思う。

例を挙げれば、The New York Times誌やThe Washington Post誌の記事は、誰が書いた記事かが分かる署名記事である一方で、日本では新聞の記事は誰が書いたか分からない匿名記事が大半である。

我々日本人は、組織の立場で主張することに慣れている半面、個人の立場で主張することに不慣れだということがある。

これは、国や文化による行動様式の違いではなく(この違いさえも認識していないが...)、我々日本人は、個人としての意見を主張する場が少なく(実は組織の中でも!!)、圧倒的に訓練の場も少ないといった、グローバルとは異なる行動様式の状態にある。

個人の立場で影響力ある意見を語れるかどうかを量るよい場がある。それは、実名制SNSの世界である。

ここで、一個人としての主張を、自分の所属する組織の人間ではない他者と論を展開してみてはどうだろうか?

ネットの世界ではなく、現実の様々な場で個人としての意見をきちんと他者やグループで揉んだり発展させ、創発の機会を持てていない人間は、SNSなどの参加には無関心・消極的に感じるのは気のせいだろうか....

A.I