もう春は間近なはずのに今シーズン記録的な豪雪の為、想像を絶する状況を目の当たりにしたところからのスタートだった。
母方の祖母が94才で亡くなったが、大往生なので号泣している人も少なく、私自身も悲しさは少なかった。
田舎の葬儀は今回初めて出席したが、そこはまるで映画の1シーンの光景ばかりでとても感動の連続だった。
一般的には亡くなった次の日には中々行わないものだが、ここの田舎の風習では翌日に必ずお通夜を行うらしい。
私も年度末で忙しかった為、少し落着いたらお焼香にお伺いする予定の気持ちが最初は強かったが、何故か不思議と気づいたら新幹線に乗っていた。
母の実家は地域ではとても有名な家で、地元新潟で有名な山本五十六や田中角栄を始め早々たる人が頻繁に泊まりに訪れた事のある由緒ある家だった。
そして先程映画の1シーンと述べたが、生涯経験の出来ない様なとても感動した2日間となった。
通夜、告別式は家の中で行い、物凄い人が焼香に訪れた。出棺時も家の前に大勢の方が訪れ、なんとも言えない雰囲気だった。私は身内だった為、その様子を隅から隅まで見れたが、私の中では完全に映画の中だった。
一般的な地域では通常セレモニーホールで行う事が普通なのでこの雰囲気を味わうことは無かったが、田舎の独特な葬儀は実に素晴らしかった。
また何十年振りに会った従兄弟や親戚の叔父叔母との再開もとても感動した。
日帰りの予定だったがどうしても帰りたくなくなりそこに一泊したのだが、朝方まで話は盛り上がった。
もし仕事で忙しい事を理由に即新潟まで足を運ばなければ、この感動と再開は無かったと思うと人生の中でとても損をした気がする。まさに紙一重だ。
うちのリーダーの行動力にはいつも敬服するが、動かなければ結果はゼロ、動く事でその行動の先には必ずプラスとなる何かが必ずあるという事を改めて亡くなった祖母から教育された気がする。
Y.H