早いもので、元号が昭和から平成になり四半世紀がたちます。
25年前 ゴルフ場に勤務していた私は朝、昭和天皇が崩御されたと聞き、入り口に掲げられた国旗を半分おろした光景を覚えています。
ただその時の感情は今とは違い、天皇陛下やこの国への関心や思い、日本人でよかったなんていう感情はほとんどなく、ただ自分の楽しいことだけを考えて生きていたような気がします。
「今でもそうだろ!」と言われてしまえばそうかもしれませんが、結婚し子供も生まれ、来年は50才になる我が身ですから、多少なりとも思いやりの気持ちが芽生えてきているのかとおもっています。
さて、お正月
天皇陛下は我々国民の平和のために祈りを捧げます。
四方拝・元始祭と歳旦祭です。
日本の新年は天皇陛下の「四方拝(しほうはい)」の祭祀儀礼から始まります。この儀式は1年の最初の宮中祭祀です。天皇陛下は元旦の午前5時半、宮中三殿・神嘉殿前庭に出御されますが、その前日、大晦日の夜から沐浴や潔斎など清めの儀式を執り行なわれています。
陛下は黄櫨染袍(こうろぜんのほう)と呼ばれる、陛下のみ着用が許される衣装を召され儀式に臨まれ、庭の中央の、畳が敷かれ、四方を屏風で取り囲まれた中に移動されます。
その中で陛下は、まず「属星」と呼ばれるその年の星を7回唱え、伊勢神宮の方角を向いて再拝をされ、次いで四方の神々や各神宮・神社に向かって再拝、さらに天皇陵に向けて両段再拝をされて祭祀を終了されるそうです。
また、1月2日には恒例の「一般参賀」において国民からの祝賀を受けられ、1月3日には、「元始祭(げんしさい)」と呼ばれる「大祭」に属する儀式が行われます。
これは年始に当たって皇室の起源と由来を祝い、国家国民の繁栄を祈る儀式で、天皇がお告文(おつげぶみ=祝詞)を読み上げます。それは、この日本列島で国民の幸せを祈られる唯一の存在としての古式床しき儀礼です。
約5万年も前から続くと思われる日本精神文化の精華がここにあります。
その後、「歳旦祭(さいたんさい)」( 四方拝に続いて午前5時40分頃から行われる「小祭」と呼ばれる祭祀に属する儀式)、このあと「新年祝賀の儀」、と5回の祝賀を受けられます。
古神道と日本仏教そして皇室。約5万年も前から続くと思われる日本精神文化の精華がここにあります。
PRAY for JAPANこの国が平和でありますよう、我々国民も同じ思いで生きるべきだと痛感させられます。
来年も平和な一年でありますように。 ヒロセキンヤ