「オレあと5年で南の島に引っ越すからよ。会社やめんだ。もう周りに宣言したから後戻りはしないよ。」仕事の打ち合わせ途中に突然出た先輩経営者の言葉。普通なら「うらやましい」と思う所だろうが、私は「やられた!」と思った。
聞くと「子供たちも独り立ちした」「創業社長だから自分の思うようにできる。20年やってきた」「会社は五つくらいに分社して社員に引き継がせる」準備は整ったと。
頭の片隅にはいつも引退・幕引き・逃避なる言葉が存在する。が、この先輩のように現実に行動を起こす人は少ない。いったいどの位の人が彼のような行動をとれるのか?
「老後はのんびり暮らしたい」昭和生まれの人たちには幼い頃から刷り込まれてきたこのキーワード。これが全てとは思わないが50歳を目前にすると引退後の生活を計画しておかなければいけないと考える。本当に10年前とは違う脳内になった。歳は取りたくないものである。
この話を我が家のご意見番である長女(高1)にした。
彼女は黙って聞いていたが自分が着ていたTシャツを指さして私に「読んで」と言った。
そのTシャツには「生・涯・現・役」と書かれていた。
私の移住は当分無いようである。
がんばれニッポン!がんばれオレ!!