2014年6月16日月曜日

ワールドカップが始まりました!            S.UENO

いよいよワールドカップが始まりました。

我がニッポンの初戦は残念ながら惜敗でしたが、日本中の人達が、今後の勝ち星の予想や予選リーグを突破できるのか、はたまた優勝はどこの国かなど予想しながら楽しんでいることでしょう

もちろん私も例外ではなく、サムライブルーの勝敗は気になるところですが、ビジネスマンとしての性か、経済的な面も非常に気になってしまいます。

CJ会の皆様も経営者ですので、同じくお金の面が気になっていると思うので、ちょっと調べたことをまとめてみました。

まず、開催国であるブラジルの基本情報ですが、人口は約1億9840万人。

国土は851.2平方Kmで日本の22.5倍です。IMF統計によるGDPは2013年で2兆2428億USD。日本の2013年のGDPは4兆9015億USDですから、ブラジルの経済は日本の半分弱というところでしょうか。

正直まだまだ発展途上国というイメージを持っていたのですが、この数字は堂々の世界第7位であり、かつラテンアメリカでは飛び抜けて1番上位です(次はアルゼンチンの26位)。8位のロシアよりも上であり、これはもうある意味経済大国といっても良いかもしれません。

ニュースでは工事がまだ終わっていないとか、ストだとか、経済が後退しているようなイメージの報道が多くなされていたので、ちょっとネガティブな感想を持ちがちですが、これは報道の姿勢の問題もあるのではないでしょうか。
日本人の性格なのか、あら探しというか、とにかくなにか文句を付けたいだけなのじゃないかと感じざるを得ない面があります。

もう少しプラスの面に光を当てて、良いところを伸ばす方向で世論を引っ張っていってもらいたいと思います。

閑話休題

すでに大国といって良いレベルに達しているブラジル経済ですが、ワールドカップ開催によりどんな影響を受けるでしょうか。
ちなみに2016年にはリオデジャネイロオリンピックも控えています。

ブラジルのスポーツ省は、ワールドカップ・五輪も含めた経済効果を1550億レアル(約6兆円)、さらに300万人の雇用創出が可能だと予測しています。
内訳は、直接的効果(インフラ投資、観光客の増加、国内消費の増加など)が約1.8兆円、そこからの経済波及効果が約5.2兆円、と予測しています。

ただし、経済効果予測の常で、特に波及効果的な数字は多分に都合の良いこじつけが含まれることがありますから、この数字を鵜呑みにはできませんが、それでも人の流れや消費が増えることは間違いありません。

世界中の人がテレビや新聞でブラジルのことを目にする機会が増えますから、ブランディング効果も期待できるでしょう。ブラジル料理店が増えたり、ブラジルのビジネスマンが商談しやすくなったりもするでしょう。

また、ワールドカップと五輪開催で自信をつけたブラジル企業が、どんどんと世界進出をするようになれば、今以上にGDPを伸ばすことも十分に考えられます。

日系人も多く、イメージ的には比較的親近感のあるブラジルですが、企業の進出となると大手の製造メーカーが中心で、中小企業にはなかなか難しいものがあるようです。
言葉の問題もありますが、日本の反対側と言う距離的な問題から輸送費の問題なども大きいのでしょう。現地生産できるような資本力がないと厳しいということでしょうか

しかし、成長性と可能性がある市場であることは間違いありません。

私の得意分野である自動車に関してみると、ブラジルといえばフレックス燃料のイメージが強いのですが、実は弊社が最近力を入れている天然ガス車の普及率が高い国の一つだったりします。

こういうことって、調べてみて初めて知ることも多々ありますが、何かきっかけがあってこそ調べてみるのであって、そういう意味でも縁やタイミングって大切だなあと思う今日この頃です。

今は自宅のテレビでサッカーの試合を観戦していますが、2年後のオリンピックはリオのスポンサー席で開会式を観ていたいものです(笑)