2017年7月23日日曜日

あじさい   s.ueno

6月~7月にかけては梅雨の季節です。これを書いているのは7月中旬ですが、梅雨前線は日に日に北上しています。多くの人にとって、やはり梅雨は憂鬱に感じられるでしょうか。湿度が高いのは大丈夫だけど、蒸し暑いのはという気持ちはよく分かります。すでにだいぶ暑いので、皆様も夏バテにはぜひお気をつけください。しかしながら、梅雨ならではのちょっとした「トリビア」もあります。

例えば、あじさい。この季節にはキレイな花を咲かせます。赤、青、紫など、あじさいには様々な色がありますが、実は、花の色がもともと決まっているわけではないのだそうです。同じあじさいでも「土」によって、花の色が変わります。あじさいには「アントシアニン」という色素があり、それが土に含まれるアルミニウムと反応して色が決まっているのです。そして、あじさいがアルミニウムをどのくらい吸収するかは、土のPH値(理科の時間に習った「酸性、中性、アルカリ性」などを表す値です)が関係します。

ただし、白いあじさいだけは別で、土壌に関係なく白のままです。白いあじさいには、アントシアニンがないからだそうです。

実は、この話は私の姉から聞きました。「なんでそんなことを知っているの?」と私が聞くと「教養があるのよ」と言って笑っていました。家族として半世紀以上のつきあいですが、姉にこんな知識があるとは意外でした。不思議なもので、私のように多くの方とお付き合いさせて頂きますと「なんでこんな人がこんなことを知っているんだろう」と驚くことがけっこうあります。それがきっかけで、その人のことが少し違って見えたり、その人を改めて尊敬したり、といったこともあるのです。

長いつきあいでも、その人のことはなかなか汲みつくせないものです。ある瞬間にふと、思いがけない一面を発見したりします。だからこそ、社員にしてもそうですが、対人関係ではできる限り先入観を廃すことも大切ではないでしょうか。蒸し暑くてイライラする日もありますが、できるだけまっさらな心で物事を見たいものですね。そう、真っ白なあじさいのように!笑