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桜は散ってしまったが、この歳になると桜の動向が気になる。若い頃には持ち合わせていなかった感情だ。開花はいつか、いつまでもつのか、雨は風は大丈夫か?はかない桜に自分を重ね合わせて感傷に浸っているようだ。
あるTVで桜を追いかけて日本国中旅をする人を紹介していた。自称:サクラリーマン。旅費が貯まるまと退職し桜を追い続ける。退職回数は5回を超える。乙なものだ。旅費は300万位らしい。年金が支給される歳になったらチャレンジしたいものである。
先日、人手不足解消のため某大手求人掲載サイトの営業と打ち合わせをした。「なるほどですね」を連発し、終いには「お名前様伺っても」とてもビジネスシーンではふさわしくない言葉で会話を続けた。大丈夫か?悪い予感は的中である。掲載費ん十万を掛け、反響1件、採用0件。その唯一の電話反響も「あのー、59歳なのですがダメですよね?」と散々である。同じ費用を掛けるなら成功報酬型の方がまだ納得がいく。
後日、その営業マンが言い訳に来店した。掲載時期、昨今の求人事情等々。「次回は半額で掲載しますので、是非とも、もう一度お願いします」うーん・・。悩んでいると彼の携帯が鳴った。「あっ、すみません。会社からなので1分お時間下さい」とおもむろに携帯を取り出し、LINEを打ち始めた・・。
「もう他社に頼むから帰ってくれ!」
彼の頭の中は一年中桜が満開のようである。