謝りに伺うというのは、なかなかないことだけれども、逆にこちらが恐縮し謝ることになる。
こういう関係がとても大切なのだが、
今の世の中、当たり前だったものが、当たり前でなくなっていることを憂う。
日本は豊かな社会になった。
日本人は「貧乏」、つまり貧に対する道徳はずいぶん学んできた。
貧しくても人のものを盗んではいけないとか、わずかなものを隣人と分け合うことを教えられてきた。
しかし、豊かさを処する道徳は未熟である。
戦後日本人は死生観を失くしてしまった。
死を考えることは「いかに生きるか」の問題である。
しかし、この民族は70年近く思考停止してきた。
長年思考停止してきた人間は、2011.3.11 急に「生きかたを考えろ」と言われてもパニックになるだけ。
突然の「意味の喪失」は初めてではない。
1945.8.6、8.9、そして3.11と、3度も核を浴びた民族は日本だけではないか。3度目の正直...
それは、すべてを新しい方法で考え直すことができるスペースが生まれたということ。
今それが起きている。しかし、もたもたしているうちにスペースは閉じてしまう...
A.I