2015年3月23日月曜日

マイナンバー            S. UENO

近頃マイナンバーのことが気になっています。
最近上戸彩さんのテレビCMが流れ始めたので、改めて気になり始めた次第です。
そもそもマイナンバーとは何なのか、自分でも分かっているようで実はよくわかっていないので、改めて整理してみました。
以前はよく「国民総背番号制」と言っていたと思いますが、いつのまにか呼び方が「マイナンバー」とソフトになっていたのですね。確かにこの方が無理矢理付けられる感のある「背番号」より抵抗は少ない気がします。うまいネーミングです。
内閣官房の解説ページによると
"
マイナンバーは、住民票を有する全ての方に1人1つの番号を付して、社会保障、税、災害対策の分野で効率的に情報を管理し、複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されるものです。
とのこと。
要するに、日本国の住人にそれぞれ固有のIDを付け、税の負担も行政サービスもそのIDで一元管理することで、徴税と行政の公平化と効率化を実現する、というような事です。
理論的にはすべての公的な書類が繋がる訳ですから、脱税や補助金の不正受給等ができなくなり、公正化がはかられます。
逆に本来受けられる保護を知らないが為に受けられなかった弱い立場の人達を救い上げて、より皆が暮らしやすい社会を実現することにも繋がります。
また、各役所毎に持っている様々な情報を繋ぐことができるので、現在各種の申請で大量に書いている、似たような必要事項や申請書そのものが削減されるようになるとのこと。
なお、このマイナンバーは日本国民ではなく、住民票を有する者に対して発行されるので、中長期在留者や特別永住者などの外国人にも通知されます。
よく外国人の脱税や不正受給的な話があり、我々の血税が無駄遣いされているのではないかという懸念がありますが、そういった不正や不公平がこれで解決されれば、外国人の方も疑い目で見られることがなくなるので、良い事の様にも思います。

マイナンバーは今年の10月から市町村より通知が開始されます。そして早速来年28年1月から、社会保障、税、災害対策の行政手続にマイナンバーが必要になります。
我々経営者の立場で見ると、従業員の健康保険や厚生年金、源泉徴収などにマイナンバーが必要です。
事務の準備やセキュリティの再確認など、開始前にやるべき事がたくさん有りそうです。
皆さんはこのマイナンバー制度導入をどう考えますか?
いずれにしても、来年1月なんてもうすぐそこですから、直前になって慌てないように、今からしっかり予習と準備を進めておく事は必要ですね。