2015年12月14日月曜日

突然の訃報  五十嵐

先週の土曜日、朝6時30分に家の電話が鳴り、こんな朝早い電話は何かあったと直感で感じました。
実家の兄からで、母が朝亡くなったという話でした。前日に母がうちの奥さんと電話で仲良く
話していることを知っていたので、いまだに実感がありません。

母は、若い時から目にハンディキャップをもっていて、最近は殆ど見えない状態でしたが、
食事も多少の運動もしており、病気ではないことは親族が分かっていましたが、咳をしたときに
のどがつまり、呼吸困難での診断でした。
父が亡くなった時は、病気でしたので、親族が覚悟ができていましたが、今回は自分の中でも
整理がついていない状況です。

89歳という年齢は、大往生といえると思いますが、来年3月に90歳になるときに、子供4人で
お祝い旅行を計画しておりました、迷惑ばかりかけた少しでも小さな親孝行と思っていましたが
かなうことはできません、後悔ばかりがつのっています。

生前の母は、厳しさの中に深い優しさがある人でした、私が小さい時に生活環境が厳しい人に
親切に接していました。あるひとは父親が蒸発して母親が面倒見れない子供さん、一人暮らしの
高校生、母親が再婚するにあたり手放した子とも等々、数えきれないほどの人を家に招き
少しでも家庭の味を経験させていました、しかしながら当の家族は多少の犠牲がでていて、
家に帰っても、家族だけの時間は殆ど無い状況でした。

父は何も言わずに、母がやっていることにただ協力している状況で、子供の私たちもそれが
普通の生活だと思っていたほどです、友達の家ではそんなことはなく、ちょっと違っているなと
思ったのは、大人になってからでした。
ただ今回の葬儀に、そのお世話した方々が殆ど参列して頂き、母の偉大さを痛感しています。

今年は、年初めに大親友を亡くし、年の瀬に大事な母を亡くしてなんという年なのか言葉が
ありません。

もっと親孝行をしていればと思う事が、今の私の中で後悔してなりません。