2017年3月19日日曜日

景気回復        S.UENO


昔から、「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、春一番が吹いてもなかなか天候が安定しない今日この頃です。
インフルエンザの流行がやっと下火になったかと思えば、今度は花粉が飛ぶ季節に。

天気をはじめ、自然ばかりはなかなか人間の自由にはならないものです。日本人はそのことをよく知っていますし、共存する術も持っています。


さて、雪の多い地方では、毎年のことながら雪下ろしの作業に苦労されており、特に高齢化の進んだ集落では問題は深刻です。若い働き手が都会に出てしまい、そこで仕事を見つけ、戻って来ない。雪下ろしひとつ取ってみても、そのような課題が見えてきます。構造的な問題ですから、行政の対応だけで解決するのは難しいかもしれません。高齢化が加速する社会では、私たちが直面したことのない大きな課題が噴出します。

話は変わりますが、政府が、この2月から「プレミアムフライデー」なるものを導入しました。
これは月末の金曜日は午後3時をめどに退社できるようにして「買い物や旅行などを楽しんでもらおう」という全国的なキャンペーンで、24日にスタートしました。
目論見どおりに、停滞する消費の底上げや長時間労働の見直しなど働き方の見直しにつながれば喜ばしいことですが、業種によってはなかなか実現に至らないのもまた事実です。

日本全体の景気回復に向けて、経営者と労働者双方が協力して取り組む必要があるかと思います。そして最も大切なことは、消費者にとって魅力的なコンテンツやサービスを作るということです。わくわくするような、素敵な、そういった人をダイレクトに動かして、感動させるような仕事を目指したい。そんな風に思います。