円安勢いが止まりません。
弊社も輸入のウエイトが大きいので大打撃を受けています。
しばらく110円前後を推移してたので特に気にはしませんでしたが、昨年の10月辺りから
徐々に上がり始め、今年の3月から一気に加速し、とうとう本日レートで148.7円まできてし
まいました。インバウンドや輸出等で円安を喜ぶ業界もありますが、輸入商材に頼っている
弊社みたいな企業は厳しいと思います。ニュースでは32年振りなんて言ってますが、過去の
円相場を調べてみました。
私の生まれたときは1$300円前後、小~中学生辺りは200円~250円のジグザグ、その後高
校辺りから25歳頃までは一気に円高となりピークは1995年の84.8円でした。その頃アメリ
カに旅行に行き何もかもがやたら安く、日本ではとても高額なブランド品を買いに行った記
憶があります。その後徐々に円安が続き、1998年頃には今のように140円には一旦は上がる
も、その後は110円前後をキープしてました。このざっくりの流れを見ると大きな波が常に
訪れていると思いました。日本の経済は1$110円前後が一番バランスが取れていると言わ
れていますが、過去のデータを見る限り、そのあたりまで戻るにはあと3年~5年はかかりそ
うな感じがします。
それともう一つ国税庁の調査で気になった事がありました。現在も32年前と1$148円と同
じ円相場ですが、なんと全国平均年収は32年前よりも30万程下がっていました。もちろん昨
今は女性の働く人や、定年後の高齢者が多く働いている等の要因もありますが、それにして
もです。32年前は消費税も3%で、物価も全てが今よりも全然安かったと思います。ただア
ルバイトやパートさんの時給は当時516円で今は全国平均の最低時給は961円なのでほぼ倍
なので、正社員の給与が現状維持又は減っている事になりますね。今は年功序列制度より能
力給がウエイトを占める時代なので益々格差が生まれ、結果的には平均賃金はあまり動かな
いという事なのでしょうか。 色々と悩ましい問題が山積です。
YUJI.H